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zoom RSS 9月の歌舞伎座の勧進帳

<<   作成日時 : 2005/09/19 23:26   >>

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今月の歌舞伎座は地味な演目のためなのか
襲名というお祭り騒ぎのあとだからなのか、
すぐに大きな襲名行事が控えているからか、
どれも見ごたえのある舞台なのにまだ当日券があります。
平日は3階の一番安い席がまだ残っています。
9月26日 月曜日が千秋楽です。

私のお薦めは夜の部の『勧進帳』です。
上演時間:午後6時8分から7時18分です。
6時までに歌舞伎座に行き、
900円出して、幕見で、「勧進帳」を見て下さい。
これだけの舞台はめったに見られません。
見れば、いつまでも、思い出に残る舞台になると思います。

中村吉右衛門は平成3年に市村羽左衛門が弁慶を演じた時、
相手役の富樫を勤めているので,祖父や父親の幸四郎型に
九代目団十郎又は六代目菊五郎の型の良い所を取って、
今回の弁慶を勤めているように思います。

中村富十郎の富樫は少し背が曲がり、年だなと思わせますが
声は立派、押し出しもあって、貫禄充分の富樫です。
十五代目羽左衛門の富樫を実際に聞いた人が
十五代目を彷彿とさせる富樫だと感激していました。
これだけでも聞く価値は充分あります。

幕が開くと舞台は能舞台のような松羽目で囲まれています。
能管の名のり笛にのって、富樫が下手の揚幕から登場します。
富樫の名のりは重厚で、まるで能の舞台を思わせます。
有名な「旅の衣はすずかけの」を長唄で歌います。
「月の都を立ち出でて」の明るさ、とろけるような音色、
能の舞台から、一変して華やかな歌舞伎の舞台に変化します。
義経一行が花道に現れます。
安宅の関での富樫の詮議,勧進帳の読み上げ,山伏のいわれを語る
問答までは少し物足りないような気がするのですが、ここまでは
何でも彼でも関所を突破しようという豪快な弁慶ではなく、
おとなしく、事を荒立てないで、穏便に事を済ませて関を通り、
義経一行を陸奥に行かせたいと願う弁慶の姿です。

弁慶の努力で富樫が関の通行を許してから、場面は一転します。
番卒の一人が義経に似ている人がいると進言してしまうのです。
富樫は最初から、山伏一行が義経であると判っていました。
判っているけれども、判らない振りをして、義経を通そうとしたのです。
しかし、家来から、進言があればそのままにして置く訳には行きません。
富樫は刀に手をかけると義経一行を大声で呼び止めます。
声を掛けられた山伏達は義経を護る為、富樫に詰め寄ります。
弁慶は体をはって山伏達を抑えます。
絶体絶命のピンチに、弁慶は機転をきかし、義経を金剛杖で打ちます。
富樫は義経を思う弁慶の気持ちに打たれ、改めて通行を許します。
頭を垂れる弁慶、『判官御手を取りたまい」の許しと感謝のアリア。
再び富樫が現れ、弁慶に酒を勧め、弁慶も感謝を込めて舞います。
「虎の尾を踏み毒蛇の口をのがれたる心地して」と長唄が場面を説明します。
富樫は死を決意し上手から退場、義経一行も花道を陸奥へと急ぎます。
一人残された弁慶は花道を飛び六方で、義経一行を追いかけて行きます。
この男たちに、このあと死しか残されていないのです。



勧進帳(かんじんちょう)
          上演時間:午後6時8分から7時18分
          幕見席の料金  900円

武蔵坊弁慶     中村吉右衛門
源義経        中村 福 助
亀井六郎       中村玉太郎
太刀持音若     中村 児太郎
片岡八郎       中村 種太郎
常陸坊海尊      中村由次郎
富樫左衛門     中村富十郎

以上

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